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あのテッド・ターナー氏が太陽電池ビジネス

 アメリカの実業家でニュースネットワークCNNの創業者であるテッド・ターナー氏が、太陽電池ビジネスに乗り出した。狙っているのは、カリフォルニアの市場だ。

 ターナー氏がパートナーを組むのは、ニュージャージーのエネルギーサービスカンパニー、ドームテックグループのドームテックソーラーで、両者で太陽光発電システムの設置・販売会社DTソーラーを立ち上げた。米南西部で産業用、発電事業用太陽光発電システムを販売する計画だ。ドームテックソーラーはドイツのショットソーラーと提携しており、ここから太陽光発電モジュールの供給を受けると思われる。

 「太陽光発電のようなクリーンエネルギーを用いることは、正しい行動であると同時にばく大なビジネスチャンスをもたらす」とターナー氏。

 DTソーラーがとくに注目するのはカリフォルニアの市場だ。シュワルツェネッガー知事は気候変動対策に熱心で、今年1月3日には「カリフォルニアソーラー構想」を発表し、2017年までに3000MW(300万kW すみません、1/16 08:15まで30億kWになっていました。訂正します)の太陽光発電システムを州内に設置することを表明した。

 ターナー氏のソーラービジネスへの参入は、政策が投資を呼び込む好例である。このままでは、世界の太陽光発電市場における日本市場の相対的地位がだんだん低下していきそうだ。

 本日のモーツァルト的気分:Variation for "La Bergère Célimène" in G
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# by greenerworld | 2007-01-15 11:55 | エネルギー  

カエルツボカビ症・続報

 (1/17 記事末に参考サイトを掲載しました)
 古い新聞のクリップファイルを繰ってみたら、1998年にオーストラリアとアメリカの研究チームが、カエルの減少が続いていた中米パナマやオーストラリアの死んだカエルから、ツボカビの一種を検出、原因と突きとめたという記事が出てきた(1998.7.7付朝日新聞夕刊)。ツボカビの英語名 chytrid fungusでググってみると、89,800件がヒット。日本語のページだけに絞るとたった25件。つまり世界的には非常に大きな問題になっているのに、日本では(私も含めて)問題意識がなかったということだろうか。このツボカビ症の原因菌Batrachochytrium dendrobatidisで検索しても日本語の論文がヒットしないので、少なくとも国内ではあまり研究が行われてこなかったようだ。ちなみに「ツボカビ」で検索すると161,000件もヒットするが、ほとんどはここ数日のもので新聞報道の紹介。反響の大きさはうかがい知れるが、「後の祭り」にならないことを祈る。

 ペット用に野生生物を大量に輸入している日本にツボカビ症が侵入するのは必然と思われるが、行政は危機意識が薄くほとんど対策が取られてこなかった。すでに侵入してしまった以上、拡大を防ぐことに全力をあげるしかない。カエルの輸入をストップさせる、すでに持ち込まれ、業者や研究室、個人に飼われているカエルの移動を禁止し、野外への放流はもちろん、死んだカエルの投棄(庭に埋めるのも不可)、感染したカエルの水槽の水を下水に放流することも防がなければならない。だが、果たしてそんなことができるだろうか。

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# by greenerworld | 2007-01-14 11:51 | 生物多様性  

【緊急】カエルを絶滅させるツボカビが日本に侵入

 カエルなど両生類に感染する致死性の高いツボカビがとうとう国内で確認された。飼育中のカエルで昨年12月にツボカビが検出されたもので、野外への拡大が起これば野生のカエル・両生類が大量に死ぬおそれがある。それだけでなく、カエルを餌とするヘビや鳥類にも深刻な影響を及ぼす。またカエル類は害虫を含むさまざまな小動物・昆虫を餌とするため、農業や人間生活への影響も懸念される。

 1980年代から世界的にカエル類の減少が顕著になり、その原因が研究されていたが、1998年に通常は土の中にいるツボカビがカエルの皮膚に感染したことが主要な原因の一つとして突きとめられた。アジア以外ではすでに感染が確認されており、カエルの個体数が激減したところもある。

 日本の生態系の中でカエルを始めとする両生類が占める位置、果たす役割はとても大きい。すでに生息環境の悪化で両生類は追い詰められている。ツボカビがまん延したら、日本の生態系は取り返しのつかないところまで追いつめられるかもしれない。何としてもまん延を食い止めなければならない。

 爬虫類と両生類の臨床と病理のための研究会、日本野生動物医学界、日本生態学会、WWFジャパンなど16団体は1月13日付で緊急事態宣言を発表、野生両生類をペットとして飼育することを慎み、飼育個体の野外への放流や死亡個体の投棄をしないなどの呼びかけをしている。

 詳しい情報・解説は以下のサイトへ

 WWFジャパン
 http://www.wwf.or.jp/

 日本獣医病理学会/日本獣医病理学専門家協会
 http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/JSVPJCVP/index.html
 (社)日本獣医学会
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/index.html
 麻布大学 
 http://www.azabu-u.ac.jp/
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# by greenerworld | 2007-01-12 11:17 | 生物多様性  

アメリカ、2006年の年平均気温は過去最高

f0030644_10531359.gif 東部では相変わらず春のような陽気が続いているようだが、アメリカの昨年の年間平均気温は記録上最高だったと、海洋大気局(NOAA)が発表した(右はNOAAサイトのタイトルロゴ。お役所がこういうニュースに派手なロゴをつけちゃうアメリカって……)。2006年の平均気温は、20世紀中の平均より1.2℃高く、これまで最高だった1998年を0.04℃上回ったという。短期的にはエルニーニョの影響が大きいというが、過去100年間の気温上昇トレンドも示されている。過去の年平均気温トップ25に最近の9年間が含まれているという。

 暖冬のおかげもあって、原油価格は落ち着いているというより暴落気味。この暖冬でエネルギー需要は平均より13.5%も低くなっているとも、NOAAは見積もっている。原油暴騰で大騒ぎしたのはつい半年前、喉元過ぎれば何とやら、にならなければいいが。

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# by greenerworld | 2007-01-10 11:05 | 気候変動  

GMが電気自動車を蘇らせる

 少し前、ゼネラル・モータース(GM)の電気自動車EV1をめぐるドキュメンタリー映画「Who Killed The Electric Car?」を紹介したが、デトロイトでプレス向けに開催されている北米オートショー(一般公開は1月13〜21日)にGMが新たなコンセプトカーを出展している。

 シボレー・ボルト(Chevrolet Volt)と名付けられたこのコンセプトカーは、大容量バッテリーと1リッターのガソリンターボエンジンを搭載している。説明を読むと、エンジンとモーターの併用型ではなく、エンジンで発電して駆動はモーターで行うシリーズ・ハイブリッドらしい。つまり、本質的には電気自動車ということだ。もちろんVoltという名は電位の単位から取ったのだろう。

 しかも、ボルトは家庭用の電源から充電することもできるのだ。フル充電で40マイル(64km)を走行できるという。足りなくなればガソリンエンジンを使って発電し、補うことができる。つまり、プラグイン・ハイブリッド電気自動車なのだ。遠出をする場合以外、日常の使用ではほとんどガソリンを使わないですむだろう。ガソリンエンジンではフルタンクなら640マイル(1000km以上)分の発電ができるという。東京から山口あたりまで行けてしまう(ホンマかいな)。

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# by greenerworld | 2007-01-08 11:58 | エネルギー  

予測:2007年の平均気温は過去最高か?

 明けましておめでとうございます。本年もグリーナーワールドをよろしくお願いいたします。

 さて、今年の最初の書き込みは、やはり気候変動がテーマ。

 世界気象機関のレポートでは、2006年は記録上過去6番目に暖かい年だった。最も暖かかったのは1998年で、1961-1990年平均を0.52℃上回った(2006年は+0.42℃)。過去暖かかった年のトップ10はここ12年間に記録されている。とくに北半球で上昇率が高い。

 イギリス気象庁は、新年恒例の世界の気象予測を行い、2007年はエルニーニョの影響もあって、1998年を上回り過去最高の暖かい年になる可能性が高いとしている。

 ちなみにイギリスだけで見ると2006年は1850年以来最も気温の高い年だったという。イギリスでは、昨年のスターンレポートの反響も大きく、温暖化対策は社会・政治・経済的テーマとなってきている。でも日本の政治家は、安倍さんを始めあんまり環境には興味がなさそう。折しも年頭会見があったが、安倍政権のスタンスでは改憲とそのツールとしての北朝鮮問題だけが「争点」のようだ。長期にわたる気候変動リスクの回避なしに、「美しい国」は実現しないと思うのだが。

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# by greenerworld | 2007-01-04 14:44 | 気候変動  

米東海岸も暖冬でクリスマスセール空振り?

 クリスマスを前にして、アメリカ東海岸でも異常に暖かい日々が続いているという。12月に入ってからの平均気温は去年より15°F(8.3℃)も高く、ワシントンやニューヨーク、ボストンでは人々はコートも帽子も手袋もなしで通勤、冬物衣料がさっぱり売れない。昨年はここ10年で最も寒かったため、よけいに暖かく感じるというが、2001年以降では最も気温が高い。街頭で寄付を募るサンタも、防寒のために重ね着をする必要がない。アパレル関係者はこのまま温暖化が進み、冬物が売れなくなることを心配しているようだ。
(New York Times, Dec. 23)
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# by greenerworld | 2006-12-23 13:08 | 気候変動  

オーストラリアに154MWの大規模太陽光発電プラント計画

 オーストラリアビクトリア州で、新しいタイプの集光型太陽光発電プラントの建設計画が進められている。

 計画しているのはメルボルンに本社を置くSolar Systems社で、計画では総発電出力154MWという巨大なプラントとなる。フレネルレンズではなく、多数のヘリオスタット(太陽追尾型反射鏡)を使って集光を行い、受光部に太陽電池を設置する方式で、ヘリオスタット集光太陽光発電(HCPV)と呼ぶ。太陽電池は結晶シリコンタイプの3倍の高効率をもつ、三層結合構造の化合物型を使う予定。集光により太陽エネルギーを500倍に高めるため、太陽電池効率との相乗効果で、結晶シリコンモジュールを使った場合に比べ、同じ面積で1500倍もの電力を生み出すことができるという。

 同プロジェクトの建設予算は4億2000万AUドル(約378億円)で、うちオーストラリア連邦政府、ビクトリア州政府から合わせて1億2500万ドルの支援が予定されている。ビクトリア州北西部に造られるプラントは2008年に運転を開始し、2013年には154MWのフル操業に至る予定。年間発電量は27万MWhで温室効果ガスの削減効果は年間40万トンと見積もられている。

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# by greenerworld | 2006-12-21 20:40 | エネルギー  

[Obituary] 揚子江カワイルカが絶滅!

 CNNによると、中国・揚子江にすむカワイルカが事実上絶滅したことが調査によってわかった。30人の科学者からなる調査隊が、6週間揚子江を1000マイルにわたって調査したが、1頭の個体も発見できなかった。1980年代にはまだ400頭が生息していたと考えられているが、1997年の調査では13頭が確認されただけだった。また2004年には漁民による目撃情報もあった。種を維持するためには最低20〜25頭が生息している必要があるとされており、もし今回の調査で発見されずに生き残っているものが何頭かあるとしても、もはや種として存続することは難しいという。

 乱獲と船舶交通の増加が絶滅の主な原因と見られる。ほとんど目が見えない揚子江カワイルカは音波を使って位置を確かめ、餌をとっている。エンジン音によってそれが阻害されてしまうのだ。

 2000万年前から揚子江に生息してきたといわれる揚子江カワイルカは、永遠に失われてしまった。さらに揚子江にすむスナメリも生息数が400頭を割り込んでおり、絶滅が危惧されている。この絶滅はこれからも続く大量絶滅の始まりに過ぎないかもしれない。揚子江だけでなく。

 本日のモーツァルト的気分:Requiem in D minor 第4楽章

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# by greenerworld | 2006-12-18 07:52 | 生物多様性  

世界の家畜品種の20%が絶滅の危機に

f0030644_9532485.jpg 牛・豚・鶏など、われわれに肉やミルク、卵、皮革や繊維を供給し、生活にも農業にもなくてはならない家畜・家きん。世界食糧機関(FAO)の遺伝子資源データベースには世界中で7600種の家畜・家きん品種が登録されている。ところがFAOのレポート「世界の動物遺伝子資源の現状」によれば、そのうちの190種は過去15年間に姿を消し、さらに1500種が絶滅の危機に瀕しているという。

 家畜・家きんは世界中で10億人の人々の生計を支えており、農村で暮らす貧困層の70%が家畜・家きんに生計の多くをゆだねている。

 伝統的な農村地域の生産様式では、食糧から使役に至るまで多くの目的に利用できる家畜を必要とする。これに対し、近代的な農業は(ミルクならミルク、肉なら肉といった)特定の用途に特化した品種を開発し、生産性を高めている。

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# by greenerworld | 2006-12-17 09:54 | 生物多様性