メダカ里親の会の企画で、宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターにて、メダカのDNA抽出・鑑定の実際を体験することができた。いつも偉そうなことを言っているが、生物化学、分子生物学の知識は大学時代にかじって以降、あまり進歩していない。
メダカの尾びれからDNAの抽出、PCR法(DNA合成酵素を使った増幅法)、電気泳動と一通りを体験。もっとも肝心なところはほとんど学生さんにやってもらったのだが……。遺伝子鑑定技術も実験機器類も長足の進歩。それでもなお地道な作業をコツコツとこなすことが求められる。ミトコンドリアDNA鑑定では、栃木県内の貴重な個体群も確認された。フィールドと研究室の両輪によって、科学は推進される。とくに生物学の分野では、研究者とNPO・アマチュアのコラボレーションは重要だとあらためて思った次第。