原子力は安全という虚構の果てに無法状態が続いている
2011年 05月 20日
今回の福島第一は事故ではなく事件、災害ではなく犯罪だと思っている。東電はコストを優先し安全対策を怠り、これまでに繰り返してきたと同様に事故隠しをした。その結果初期対応を誤り汚染を拡大させた。政府はパニックを誘発させないという理由で汚染を隠し、しなくても済んだ被曝を住民に強いた。
原発は絶対安全という虚構によって、原子力災害対策には、これほど大規模で広範囲の放射能汚染に対処する法的な枠組みがない。その虚構の果てに生じた無法状態が続いている。
環境省も厚労省も「原子力」の壁に手が出せない。除去された汚染土壌は放射性廃棄物なのに処分は宙に浮いている。地域全体が放射線管理区域の10倍もの線量なのに、そこにある職場で労働者が働いていいという。食品安全基準が守れなくなれば、基準を上げてしまう。セシウムをたっぷり含んだ汚泥がいつの間にかセメントに混ぜられている。無法状態の中で「特例」がまかり通っていく。
一体、これが法治国家と言えるのだろうか。法がなければ作るのが立法府の役目だろう。せめて法で歯止めをかけておかないと国民の健康と安全と財産はどこまでも侵害される。国会議員は英語でローメイカーという。ローメイカーなら大至急法律を作ってこの無法状態を脱してほしい。事件はまだ続いている。今もそこで被曝し続けている人がいるのだ。
by greenerworld | 2011-05-20 13:41 | 3.11後の世界

