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アメリカでミツバチが謎の減少?

 ミツバチは多くの果樹や野菜、家畜の飼料となる草の受粉を助けている。その価値は150億ドル(約2兆円)と見積もられるという。もちろんミツバチは、蜂蜜も生産してくれる。そのミツバチのコロニー(巣)がアメリカ各地で死に絶えて、養蜂業者が大損害を被っているという。

 少し前の全米科学アカデミー紀要にも、アメリカでミツバチに限らず花バチが減少しているという研究報告が掲載された。そこでもはっきりとした原因は特定されていないものの、マルハナバチに関しては温室受粉用に輸入されたセイヨウオオマルハナバチについてきた寄生虫が疑わしいとしている。他にも感染性のカビなどが疑わしい原因としてあげられている。カエルツボカビ症と似た状況であるし、日本でもセイヨウオオマルハナバチは導入され野外に逃げ出している(特定外来生物に指定されたが、後の祭り)ことから、日本の在来マルハナバチにもその危険がある。

 揚子江カワイルカの絶滅もショッキングだったが、このようなニュースがちょくちょく報じられるようになって、生物多様性の崩壊という言葉が現実味を帯びてきた。それはとりもなおさず、人間の生存基盤の崩壊でもある。騒ぐべきは気候変動だけではない。

by greenerworld | 2007-02-06 21:53 | 生物多様性  

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