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木犀の香り立つ頃

木犀の香り立つ頃_f0030644_8331872.jpg モクセイ(木犀)は、春のジンチョウゲと並んで、季節の移り変わりを感じさせる。いずれも花は小さいが、その強い香りで存在を際だたせている。モクセイは中国原産で、日本では庭木として花の色がオレンジの金と白っぽい銀の2品種が植えられている(写真はキンモクセイ)。他に薄黄もあるらしい。彼岸を過ぎ、もうどう転んでも暑さは戻らないというあたりで咲く。冷え込んで湿り気を含んだ夜気に香りがいっそう引き立つ。

 中国蘇州郊外の天池山というところを訪れたとき、麓に建つ古刹に樹齢300年というモクセイの木があって、金か銀かは聞きもらしたが、花が咲くと寺内が馥郁たる香りに包まれると、名産の茶をいただきながら聞いた。花は砂糖漬けにして料理にも使うという。なんとも風雅。同じモクセイ科のジャスミンをお茶にするのだから、モクセイの花も乾燥させてお茶に混ぜてもいいんじゃないかな。

by greenerworld | 2008-10-10 08:41 | 花鳥風月  

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