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[新刊案内]二宮金次郎とはなんだったのか 臣民の手本から民主主義者へ

f0030644_17441677.jpg 春先から編集にかかっていた『二宮金次郎とは何だったのかー臣民の手本から民主主義者へ』の発売日が決定いたしました。西日本出版社より6月11日の発売です。同日以後順次、全国の書店店頭に並びます。Amazonなどのネット書店でも、すでに予約可能になっています。価格は1800円+税。

 「報徳」で知られた二宮金次郎は、小田原・栢山村の貧農の息子として生まれ、その才覚が藩主に認められて、分家の所領地下野国(栃木県)の桜町領建て直しに成功し、さらに幕府に取り立てられ、日光神領の再建に取り組んでいる最中に亡くなりました。金次郎の考え方や手法(報徳仕法)は、息子や弟子にゆだねられますが、戊辰戦争・明治維新の混乱で半ば忘れられていきます。これを引き継いだのは、小田原と奥州・相馬中村藩、そして金次郎本人には直接縁のなかった遠州でした。

 この本の内容は、おもに金次郎の死後のことで、明治維新から敗戦後のGHQ占領時代まで。その中で、金次郎が教育勅語の精神を託されて修身教科書に取りあげられ、臣民の手本なっていたプロセス、関わった人びとを、時代背景を説明しながら掘り下げます。そして敗戦後一転して、金次郎はGHQによって民主主義者として再評価されることになります。それはなぜ、なんのためだったのか?

 敗戦で日本は軍事国家から平和国家へ、昭和天皇は絶対君主から国民統合の象徴へと一変した中で、同様に金次郎にも新たな役割が託されたのです。
 そして明治維新150年の今年、教科として復活した小学校道徳の教科書に、金次郎のエピソードが掲載されました。そこに描かれた金次郎の姿は、かつての修身教科書に描かれたものと大差ありませんでした。

 いま金次郎が復活する理由は何か。権力者は、なぜ金次郎を必要とするのでしょうか。

 私自身が、大日本報徳社本社のある掛川市の出身で、報徳と金次郎(という言葉)には子どものころからなじんでいました。あらためて金次郎に関心を抱いたのは、『メダカが消える日』の取材で、各地を訪れたとき、メダカに縁がある地域がなぜか金次郎にも縁があると気づいたことでした。そこから20年近い時間がたち、ようやく1冊の本にまとめることができました。自分で言うのもおこがましいですが、「渾身の1冊」です。お読みいただけましたら、そして数多くの読者の手元に届くよう、広めていただけましたら、何よりの喜びです。(著者:小澤祥司識す)

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by greenerworld | 2018-05-21 16:29 | レビュー