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カボチャだと思ったら……

カボチャだと思ったら……_f0030644_042171.jpg 庭の隅にある一坪農園にはいろいろなものが生えてくる。生ゴミを埋めているので、中に混じっている野菜や果物の種が芽生えるのだ。瓜の芽がいくつか出てきて、そのうちの一本を残して育ててみた。どうやらカボチャらしい。

 何しろ、生ゴミに落ち葉、薪ストーブの灰と栄養がいいのでどんどん伸びて菊や青じそに巻き付き、フェンスや植え込みに絡んで、夏には黄色い大きな花が咲くようになった。しかし、みんな雄花ばかりで、実のなる雌花がつかない。葉が枯れかけた青じそを片付けたら、その向こうになにやら毛むくじゃらの変な実が……。トウガンだったのだ。確かに、カボチャにしては大きな花だなと思っていた。

 トウガンは家族みな好きなので、何とか大きく実ってほしいのだが、今この状態では、どこまで育つものか。文字通り冬の瓜になりそう。

 後ろに見えている葉は、むかごから育てているヤマイモ。こちらの収穫は数年後になるだろう。

 ところで、トウガンをカレーに入れるととてもおいしい。コツはトウガンを別にゆでておいて食べるまえにカレーにからめること。その方がトウガンの風味が残る。一度お試しを。

# by greenerworld | 2006-10-02 23:59 | スローフード  

モズの高鳴きと困ったこと

 このところ、庭の木にモズが来て高鳴きをしている。勝手にキーちゃんと名付けているが、別になついているわけではない(モズの高鳴きは秋の象徴のようだが、実は夏頃から鳴いているんです)。今朝、明け方に、ガラス窓にドシン! とぶつかる音が2度、3度。どうしたのかと思ったら、キーちゃんがベランダから木の枝に飛び移るのが見えた。

 キーちゃんがいつも留まっている枝は、ちょうど2階の窓の高さ(太陽電池が陰になるといけないので、伸びすぎないように切っている)。室内が暗いので、窓に自分の姿が映る。それを縄張りを荒らしに来た別のモズだと思うらしい。そこで、突進して追い払おうとするわけだ。ところが、向こうも自分に向かって突進してくる、挙げ句の果てに正面衝突して……。枝に戻るとヤツがまたこちらを見ている。キーちゃんには訳がわからないことだろう。

 明け方に起こされるのは迷惑だし、キーちゃんが脳震盪を起こしても気の毒だ。今夜からは雨戸を閉めておくことにしよう。

# by greenerworld | 2006-09-30 08:43 | 花鳥風月  

バイオエタノールメーカーの株価を決めるのは原油相場?

 8月はじめに75ドル/バレルを超えていたNYMEXの原油先物価格が、9月中旬には60ドル前後にまで下がった。これに歩調を合わせて、ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)などのバイオエタノール銘柄が下げている。ADM(NYSE)は穀物メジャーだが、エタノール製造でも最大手。年初からほぼ一本調子で上げていたADMは、一時45ドルをつけていたが、8月半ばからじりじりと値を下げ、38ドル前後に。ビル・ゲイツが株式の25%を取得したことで話題になったパシフィックエタノール(Nasdaq)は、もともと上げ方がバブルに近かった。5月にいったん40ドルを突破したが、その後調整的に下げて、20ドル前後をいったり来たり。しかし8月後半からはまた一段の下げに向かい、26日終値は13.97ドルになってしまった。

 エタノールの価格も、エタノールメーカーの株価も原油相場次第という訳だ。今年は予想に反してハリケーン被害も今のところほとんどなく、石油製品の在庫状況にも余裕がある。石油に投資していた年金などの資金は、この状況を見ていったん利益を確定させたのだろう。しかし、年末にかけてOPECが減産に踏み切る可能性があるし、反米発言を繰り返す産油国であるヴェネズエラのチャベス大統領の動きも気になる。今後も原油価格上昇圧力が消えることはなさそうだ。

 8月の上昇のように送油パイプラインの事故(あるいはテロ)でもあったり、中東に事が起これば、エタノールメーカーの株は「買い」というところか。サトウキビやトウモロコシの出来不出来もエタノールメーカーの株価に影響を与えることになりそうだ。ブラジルのサトウキビが不作で、アメリカのトウモロコシが豊作だったら「買い」なのだろうか。

# by greenerworld | 2006-09-27 22:31 | エネルギー  

環境省がつくば市に交付金返還命令!?

 茨城県つくば市で、環境省の「平成のまほろば」事業を使って設置した小型風車がほとんど発電せず、事業が破綻してしまった。そこで、環境省がつくば市に対して交付金の返還を求めることを決めたという。

 再生可能エネルギーを少しでもかじっている人間には常識だが、風のエネルギーは風速の3乗に比例する。
環境省がつくば市に交付金返還命令!?_f0030644_1322286.jpg

 つまり、風が強ければ強いほど、発電には有利である(ただしあまり強いと風車が壊れてしまう)。逆に風速がそれほどない場合、例え発電したとしても、その量はわずかだ。風車は回っていれば発電していると思っている人も多いし、少しの風でも発電することを売り物にしている小型風車もあるが、発電したとしてもごくわずかなものなのだ。上の図はある1000kW風車のパンフレットからとった発電特性を示すグラフ。X軸は風速、Y軸は発電出力である。図では風速12m/秒でようやくフルに発電する(それ以上は発電しないように設定してある)。風速9m/秒ではその5割程度、6m/秒では1割程度しか発電しない。発電量がいかに風速に依存しているかわかると思う。小型風車ではもう少し低速時の発電効率を上げるように設計していると思うが、それでも弱風でたくさん発電させることはできない。

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# by greenerworld | 2006-09-26 13:04 | エネルギー  

再生可能エネルギー政策で日本は世界の仲間はずれ

 再生可能エネルギー(自然エネルギー)は、化石エネルギーや原子力エネルギーのような既存エネルギーに対して割高である。もちろん、これは既存エネルギーの資源確保のために投入される資金、電源立地対策や廃棄物・廃炉処理といったコストが含まれていないので、再生可能エネルギー側にとっては不公平きわまりない計算根拠なのだが、現実にその「割高さ」(あるいは既存エネルギーの不当な安さ?)が理由となって普及が進まない。とくに導入初期においてはなおさらだ。

 それを補う政策がいくつかある。一つは環境を汚染する既存エネルギーに対してペナルティ的な税を課すこと。これは環境税や炭素税という呼ばれ方をする。ヨーロッパではほとんどの国が導入しているが、日本では経済界や経済産業省が反対しており、実現していない。逆に再生可能エネルギーの方はエネルギー税を優遇するという方法もある。

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# by greenerworld | 2006-09-25 09:02 | 環境エネルギー政策