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わらや木からつくるバイオエタノール

 エタノールを輸送燃料に使うことに対しては根強い批判がある。エタノールの原料はサトウキビやトウモロコシなど、基本的には食糧である。これは動植物油脂を原料とするバイオディーゼル燃料(BDF)にも言えることだが、世界には日々の食べ物にも事欠き餓死する人々がいる状況の中で、食の足りた人々が移動の自由という贅沢を得るために食料を燃料に使うようなことがモラルとして許されるのか、簡単に言えば、批判の焦点はそこにある。

 私は、自動車を小型化し速度も遅くすることによって、燃料消費を劇的に減らすことこそまずやらなくてはならないことだと思っている。その上で、代替燃料としてバイオマスエネルギーを使うべきで、いまのような必要以上にずうたいが大きく重く速い車に乗り続けることをやめなくてはならない(朝日新聞東京版2006.7.25朝刊「私の視点」参照)。

 そうやって燃料消費を減らしたうえであっても、食料を燃料に変えることに関するモラルの問題は残る。

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# by greenerworld | 2006-07-25 08:38 | エネルギー  

「新エネルギー法」ではなく再生可能エネルギー法を

「再生可能エネルギー(Renewable Energyあるいは単にRenewable(s)。また再生可能エネルギー源としてRenewable Energy Sources=RESとも)」といえば、太陽光や風力、バイオマスのような太陽エネルギー起源または地熱や潮力のような、自然のプロセスから得られる繰り返し使えるエネルギーのことを言う。この言葉は、ほぼ同じ意味を表す「自然エネルギー(Green Energy)」とともに、その内容について世界的にも共通の理解が得られている。しかし、日本では世界的にはあまり通用しない「新エネルギー」という言葉が使われ、再生可能エネルギーという言葉は公的にはなかったに等しい。
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「新エネルギー」は1997年に成立した「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法(新エネ法)」によって規定された概念で、「石油代替エネルギーを製造、発生、利用すること等のうち、経済性の面での制約から普及が進展しておらず、かつ 石油代替エネルギーの促進に特に寄与するもの」とされている。具体的には、

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# by greenerworld | 2006-07-24 09:29 | 環境エネルギー政策